リーダーシップを発揮する上で、すごく重要かつ、悩みの種でもある価値観について書いていきます。
価値観とは、物事の価値についての、個人(または、世代・社会)の(基本的な)考え方です。
例えば世代別、個人でもその価値観は違います。
一般的には、20~30代は存在、40~60代はお金、70代~食べ物 と価値観が変化します。
個人では同じ30代でも、お金(給与、賞与)という人もいれば、存在(評価、やりがい等)という人もいます。
筆者の価値観は、後者の存在です。
確かにお金も必要ですが、どちらかというと存在の為に日々行動しています。
なので、価値観というのは重要かつ、難しいのです。
先日、品質に関わるプロジェクトが始まりました。
短期間なので、急務となります。
そこで筆者はいきなり品質に手をつけるのでは無く、まずは現場力の向上(人)をする事にしました。
各現場には必ず1人は意識が高い人がいます。
人数も多いので、1週間かけ、彼ら一人一人と話しました。
内容は技術的な難しい事は伝えず、ただ日常仕事する中で毎日清掃、点検する設備や作業場の状態をより、意識して見て欲しいという内容です。
(作業を追加したのでは無く、普段やってる内容をより意識し、異常があれば、処置するという日常の業務です。)
選出したメンバーの大半が30代です。
そこで、存在とお金をベースに各自の価値観に合わせて、話をしました。
さすが、リーダークラスの方ですのでポジティブに受け入れてくれました。
ただ、何故相手が納得できたかというと、相手の価値観を知っていたからです。
つまり、目的は品質を上げると一緒ですが、各自の目標はそれぞれに合わせた物を伝えました。
価値観というのは時代でも変化しますので、相手の価値観を変える事は不可能です。
相手の価値観を知り、受け入れ、合わせる事がリーダーシップをとる上で重要となります。
ただ、お金が価値観の方は分かりやすいですが、存在の方は分かりづらいです。
上司に、僕を見てほしい!なんて言えませんよね。(笑)
なので、存在かを見極める為には、日頃どれだけその人を見れているか、会話しているかに繋がってくるんですね。
今日の一言 「仕事も戦も相手を知ることから」