「来月で会社を辞めたいのですが」
管理者の方であれば聞きたくないけど、ある日突然耳に入ってくる言葉です。
人は会社に対し不満や他にやりたい事ができた時、まず自分の中で抱え込み悩みます。
そしてある程度確信が持てた時に勇気を出して上司へ相談に来ます。
そんな時、絶対言ってはいけないセリフが「急だな。考え直してくれ。」です。
本人の中では気持ちに整理が付いたから言ってきているのに、逆効果になります。
只でさえ、勇気がいるのですから。
長年勤めていれば尚更、言い出しにくいでしょう。
なので、そういった時は、相手の価値観を良く把握しておきそこを中心に話をするべきです。
例えば給料が低いから高い所へ行きたい場合は、具体的な金額の話をするべきです。
給料が30万欲しい人が20万の会社にいる事は難しいでしょう。
ただ提案として残業、資格等で30万に近づける事は可能です。
会社に不満がある場合は、具体的な不満に対し話をするべきです。
よくあるのは相手の気持ちを理解しないまま、次々に話を繰り出すパターンです。
これでは考え直すどころか、明日から来たく無くなります。
引き留め、若しくは引き継ぎまでいてもらうには、相手の価値観とズレない会話をする必要があります。
もし相手がまだ入ったばかりで把握できない場面は、その時に聞いてもらっても大丈夫です。
この上司は的を得た会話をしてくれると思ってもらえるでしょう。

- 作者:内海 正人
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2013/11/13
- メディア: 単行本
最後に、組織と言うのは結局、人で成り立っています。
人と人が繋がれば多少の問題は解決できます。
相手の価値観に合わせた会話、ここぞという時は試せる様、日常から意識してみてはいかがでしょうか。