「ありがとう」「助かってるよ」
以前、ミスが多くある仕事から外れ、移動してきた方がいました。
契約の関係で残り数ヶ月だったのですが、筆者は噂話しか聞いていない状況です。
やたらと注意した方が良いと聞かされていたのですが、あくまで2次情報なのでまずは自分で確かめようと思いました。
話しかけてみると素直で礼儀正しい方です。
そして仕事も焦らず丁寧に教えると1日で覚え、ひたすら単調作業を頑張ってくれます。
もしかして、っと思い、終業前に「今日はありがとうな。すごく助かるよ。」と声掛けした所、すごく照れた感じで嬉しそうに「いえ ありがとうございます。」と頷きました。
なるほど、そういう事かと感じました。
皆様お分かりですか?
そう、自分に自信が無く、自分が必要という認識が無いのです。
褒められた経験も無さそうで、ミスをすれば怒られ、解決策を考える前に移動になる。

- 作者:工藤 房美
- 出版社/メーカー: 風雲舎
- 発売日: 2017/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
これでは貴重な人財がいくらいても足りません。
それで人手不足ってどうですかね。
まーそんな不満も自分の心にしまい、1週間声かけをしてみました。
何か暗かった表情が少し救われたように変化したのが直ぐに分かる程です。
世の中には、色々な性格、価値観があります。
自分ができるからといってほかの人ができるとは限りません。
それでは世界中がエジソンになってしまいます。
皆違って、皆良い!
地道な作業をこなしてくれる方がいて初めて他の仕事に取りかかれます。
人に関しての2次情報は使い方を誤ると危険です。
使うのは間接褒めだけにしましょう。